自分の人生の基準を自覚しているか人生を決めるのは、その人の「信念」だ。 「信念」とは、自分の人生において、どんなことが「苦痛」を引き起こし、何が「快感」をもたらすかを判断するためにある。何かことが起こると、脳は2つの質問をする。 @これは「苦痛」なのか、それとも「快感」なのか A「苦痛」を避けるにはどうすればいいか、「快感」を得るにはどうすればいいか この2つの質問に答えを出す時の基準になるのが「信念」なのだ。そして信念は、どういう経験が苦痛、あるいは快感をもたらすかを「一般化」している。 ところが、この一般化のために、自分の可能性を声援してしまうことがある。例えば「やり始めたけれど、途中で投げ出した経験」がこれまでに何度かあれば、「どうせ自分には能力がない」「何をやってもダメだ」と信じ込んでしまう。 一度そういう信念ができあがると、未来の行動も支配していくことになる。「どうせ途中で投げ出すに決まっているなら、やらない方がましだ」と考えるようになるのだ。 このように、行き過ぎた一般化は、自分の将来を狭めてしまう危険性がある。 「信念」で注意すべき点が3つある。 @何を信じるかを「意識的に判断」することは、ほとんどない。 A信念は「間違った解釈」に基づいていることが多い。 Bいったん信念が形成されてしまうと、それが「1つの解釈」に過ぎないことを忘れてしまう。 信念が1つできあがってしまうと、まるで”神のお告げ”のように絶対視し、根拠が適切かどうか、疑問にさえ思わなくなってしまう人がほとんどだ。 つまり、自分の行動を変えたいなら、まず行動を制限している信念を変える必要がある。 |